11:51 それは、アベルの血から、祭壇と聖所の間で殺されたゼカルヤの血にまで及ぶ。そうだ。言っておくが、今の時代の者たちはその責任を問われる。
11:52 あなたたち律法の専門家は不幸だ。知識の鍵を取り上げ、自分が入らないばかりか、入ろうとする人々をも妨げてきたからだ。」
当時の宗教的。政治的指導者であったファリサイ派の人々や律法学者の人たちに対して、イエス様は厳しい批判の言葉を投げかけられました。
ファリサイ派の人々や律法学者の人たちは、神の律法を守ろうと励んでいる人たちであり、それを守るためにいろいろな掟を作り出していったのですが、そのように律法を守ることに熱心な姿を見て多くの民衆はファリサイ派の人々や律法学者の人たちを尊敬していました。
これに対してイエス様の言葉は、「彼らの律法学者のようにではなく、権威ある者としてお教えになったからである。」(マタイ7:29)と言われています。ファリサイ派の人々や律法学者の人たちの言葉は、この世的には権威あるように見えても所詮人間の教えであったのに対して、イエス様の言葉は神の権威をもって、律法をお与えになった方そのものとしてお語りになったということが出来ます。
祈り
天の父なる神様、この世界には人間によって造られた権威がありますが、あなたこそが真実の権威をもち、この世界のあらゆるものにいのちを与え、これを育み、行いによっては救われることのない人間のためにひとり子を遣わして下さいました。私たちの罪を赦す権威をもったあなたの恵みを感謝いたします。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。