35:27 ヤコブは、キルヤト・アルバ、すなわちヘブロンのマムレにいる父イサクのところへ行った。そこは、イサクだけでなく、アブラハムも滞在していた所である。

35:28 イサクの生涯は百八十年であった。

35:29 イサクは息を引き取り、高齢のうちに満ち足りて死に、先祖の列に加えられた。息子のエサウとヤコブが彼を葬った。

 

イサクの生涯は、180年でした。彼は族長たちの中ではあまり目立たないように思われますが、アブラハムが175歳、ヤコブが147歳で天に召されたことを考えると、最も長生きしたことが分かります。

 

イサクは、あまり目立たないようでも、忠実に神と共に歩み、その生涯を神のために生きたのでした。「イサクは息を引き取り、高齢のうちに満ち足りて死に、先祖の列に加えられた。」とあります。主イエスへの信仰に生きる者は、同じようにこれらの先祖の列に加えられるのです。

 

イサクとイシマエルがアブラハムを葬ったように、ヤコブとエサウがイサクを葬りました。私たちは、天に都が用意されているとはいっても、この世において私たちを育ててくださった父や母を丁重に葬ること、祖先を大切に覚えることは神の御心なのです。

 

明治の初めのころ、クリスチャンたちが身分の違いを問わず葬儀をあげるのを見て、日本の仏教徒たちも、以前は高い地位にあった人だけに行っていた葬儀を、一般の民衆にも行うようになりました。

 

祈り

 

天の父なる神様、あなたは、「あなたの父母を敬え」と言われました。そのように、族長たちは子供たちに信仰を伝え、子供たちも神を愛し父母を敬うことを人生の基本としていきました。私たちもそのように神を愛し父母を敬うものとならせてください。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。