48:7 わたしはパダンから帰る途中、ラケルに死なれてしまった。あれはカナン地方で、エフラトまで行くには、まだかなりの道のりがある途中でのことだった。わたしはラケルを、エフラト、つまり今のベツレヘムへ向かう道のほとりに葬った。」
48:8 イスラエルは、ヨセフの息子たちを見ながら、「これは誰か」と尋ねた。
48:9 ヨセフが父に、「神が、ここで授けてくださったわたしの息子です」と答えると、父は、「ここへ連れて来なさい。彼らを祝福しよう」と言った。
48:10 イスラエルの目は老齢のためかすんでよく見えなかったので、ヨセフが二人の息子を父のもとに近寄らせると、父は彼らに口づけをして抱き締めた。
48:11 イスラエルはヨセフに言った。「お前の顔さえ見ることができようとは思わなかったのに、なんと、神はお前の子供たちをも見させてくださった。」
48:12 ヨセフは彼らを父の膝から離し、地にひれ伏して拝した。
ヤコブは最愛の妻ラケルを葬ったことをその息子であるヨセフに話しました。中東においては、人がなくなった時には土葬にして、出来るだけ遺体を傷つけないようにして葬るようです。日本でも長い間、基本的には土葬の習慣がありました。私が小さい子供のころには、おばあちゃんを土葬で葬りをしたことを覚えています。
アブラハムはその妻をマクペラの洞穴に葬り、アブラハムもイサクも同じところに葬られました。ヤコブは、ヨセフに、自分が死んだときには、エジプトにではなく先祖たちのところに葬ってほしいとヨセフにお願いしました。
この時、身分としてはヨセフの方がエジプトで高い身分ですが、「ヨセフは彼らを父の膝から離し、地にひれ伏して拝した。」と言われています。別の訳では、頭が地につくほど身をかがめたと言われています。ヨセフがヤコブをそれほどに敬っていたことが分かります。
祈り
天の父なる神様、先祖を敬うという伝統はイスラエルにも日本にもありますが、あなたはあなたの父母を敬えと言われました。そのように父母を敬うとともに、すべてのものの造り主であるあなたを敬うことが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。