5:19 ところが、夜中に主の天使が牢の戸を開け、彼らを外に連れ出し、
5:20 「行って神殿の境内に立ち、この命の言葉を残らず民衆に告げなさい」と言った。
5:21 これを聞いた使徒たちは、夜明けごろ境内に入って教え始めた。一方、大祭司とその仲間が集まり、最高法院、すなわちイスラエルの子らの長老会全体を召集し、使徒たちを引き出すために、人を牢に差し向けた。
使徒たちは牢に入れられてしみましたが、主なる神が天使を使わし、使徒たちを牢から解放してしました。主の天使は、使徒たちを外に連れ出し、「行って神殿の境内に立ち、この命の言葉を残らず民衆に告げなさい。」と命じました。
もう二度とイエス・キリストのことを語ってはならないと脅されて牢に入れられ、牢獄から解放されたのに、主の天使は、彼らに再び、神殿の境内に立って、命の言葉を告げよと言ったのです。使徒たちは、神殿で教えていたという理由で捕らえられたのです。
再び、神殿の境内に立って、主イエスについて教えるなら、捕らえられるに決まっています。ですから、ここで、主が使徒たちを牢から解放したのは、使徒たちの身の安全が第一の目的ではなかったのです。もし、使徒たちの身の安全を第一とするならば、再び神殿の境内に立つようにとは言わなかったはずです。
天使の言葉からも分かりますように、使徒たちが解放された目的は、イエス様について教え続けるためだったのです。ここで、イエス様についての教えが「命の言葉」と言われています。あなたがたが宣べ伝えているのは、「命の言葉」であると言うのです。聞いて、受け入れる者に命をもたらす言葉です。
あなた方が宣べ伝えている言葉は、命の言葉である。それゆえ、彼らは、神殿の境内に立ち、民衆に語り続けなくてはならないのです。これを聞いた使徒たちは、はやばやと夜明け頃、境内に入って教え始めたのです。
祈り
天の父なる神様、主の天使は牢に入れられた使徒たちを解放し、「行って神殿の境内に立ち、この命の言葉を残らず民衆に告げなさい。」と命じました。そして使徒たちは再び逮捕されることを覚悟でいのちの言葉を語るようになりました。このようにして世界中に福音が宣べ伝えられていったことを感謝いたします。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。