4:23 さて二人は、釈放されると仲間のところへ行き、祭司長たちや長老たちの言ったことを残らず話した。
4:24 これを聞いた人たちは心を一つにし、神に向かって声をあげて言った。「主よ、あなたは天と地と海と、そして、そこにあるすべてのものを造られた方です。
ペトロとヨハネは、釈放されると仲間のところへ行き、祭司長たちや長老たちが言ったことを残らず話しました。ここで「仲間」と訳されている言葉は、直訳すると「自らのもの」となります。「自らのもの」とは、自分の家族などを指す言葉です。
それほど親しい間柄に、主イエスを信じる者たちはすでにあったのです。その親しい仲間のもとへ二人は帰って行ったのです。二人は、祭司長たちや長老たちの言ったこと、自分たちがイエスの名によって今後語ったり、教えてはならないと禁じられたことを残らず話しました。そして、これを聞いた人々は心を一つにし、神に向かって祈りました。
「主よ、あなたは天と地と海と、そして、そこにあるすべてのものを造られた方です。」 ここで、「主」と訳されている言葉は、奴隷に対する主人にだけ用いられる言葉です。29節に「あなたの僕たちが」とありますが、この僕は、まさに奴隷という言葉なのです。
つまり、人々は、奴隷として「主よ」と神に呼びかけているのです。そして、その主は、「天と地と海と、その中にある全てのものを造り、治めたもう」、創造と摂理の主なのです。彼らがはじめに告げているのは、自分たちは、人間の奴隷ではなくて、ただ神の奴隷であること。神が自分たちの上に絶対的な主権を持っていることであります。そして、その神こそがすべてのものを造り、治めたもう真の統治者であるということです。
祈り
天の父なる神様、ペトロとヨハネが大胆に福音を宣べ伝えることが出来たのは、私たちの神がどのようなお方であるのかを正しく知り、神に導かれていたからです。私たちの造り主であり主権者である神を神として生きることが出来ますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。