17:25 ペトロは、「納めます」と言った。そして家に入ると、イエスの方から言いだされた。「シモン、あなたはどう思うか。地上の王は、税や貢ぎ物をだれから取り立てるのか。自分の子供たちからか、それともほかの人々からか。」

 17:26 ペトロが「ほかの人々からです」と答えると、イエスは言われた。「では、子供たちは納めなくてよいわけだ。

 17:27 しかし、彼らをつまずかせないようにしよう。湖に行って釣りをしなさい。最初に釣れた魚を取って口を開けると、銀貨が一枚見つかるはずだ。それを取って、わたしとあなたの分として納めなさい。」

 

「あなたたちの先生は神殿税を納めないのか」という問いに対して、ペトロは「納めます」と答えました。そして、家に入ると、イエス様の方から、「シモン、あなたはどう思うか。地上の王は、税や貢ぎ物をだれから取り立てるのか。自分の子供たちからか、それともほかの人々からか」とお尋ねになりました。

 

ペトロは、「ほかの人々からです」と答えました。地上の王は、自分の子どもたちから税金を取り立てることはなく、自分の子どもたちではない、他の人々から税金を取り立てるからです。このペトロの答えを受けて、イエス様はこう言われました。「では、子供たちは納めなくてもよいわけだ」。

 

このイエス様の御言葉は、「それならば、子供たちは自由である」という言葉です。子供たちは神殿税を支払うことから自由である。つまり、子供たちは神殿税を納めなくてもよいということです。イエス様がここで前提としておられるのは御自分が天の父なる神の子供であるということです。

 

ペトロは、高い山の上で、「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者。これに聞け」という神の御声を聞いていました。また、彼自身も、イエス様に対して、「あなたはメシア、生ける神の子です」と信仰を言い表したのです。イエス様は天の王である神の御子であられる。それゆえ、神殿税から自由であるということです。

 

祈り

 

天の父なる神様、「重税めがね」などと言う言葉が言われるようになり、日本に住む私たちも重い税金にあえいでいる面がありますが、どのような王様でも自分の子供に税金を課すということはしません。そのように神様の御国においては、神の子とされた者は税金を課されることはありません。あなたの恵みのうちに歩み続けることが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。