2:13 しかし、「あの人たちは、新しいぶどう酒に酔っているのだ」と言って、あざける者もいた。
五旬祭の日、弟子たちが一つになって集まっていると、突然、激しい風が吹いてくるような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響きました。そして炎の様な舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまると、弟子たちは聖霊に満たされ、他の国々の言葉で話しだしました。
当時、エルサレムには、天下のあらゆる国から帰ってきた信心深いユダヤ人が住んでおりましたが、その人々は、弟子たちの語る言葉を聞いてあっけにとられてしまいました。なぜなら、ガリラヤ人である弟子たちが、自分の故郷の言葉で、神の偉大な業を賛美していたからです。
この有様を見て、人々は皆驚き、とまどい、「いったい、これはどういうことなのか」と互いに言いました。彼らは、弟子たちの上に起こった奇跡、その不思議な業の意味を知ろうとしたのです。しかしながら他方、「あの人たちは新しいぶどう酒に酔っているのだ」と言って、あざける者たちもいました。
同じ出来事を目の当たりにしながら、人々は全く違う反応をしているわけです。一方は、その意味するところを知ろうとする。しかし他方は、それを理解しようともせず、あざけったのです。
祈り
天の父なる神様、同じ出来事を見てもその受け止め方は人それぞれに異なることがあります。あなたの御業をあなたの御業として受け止め、そのみこころに生きることが出来ますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。