17:10 彼らはイエスに、「なぜ、律法学者は、まずエリヤが来るはずだと言っているのでしょうか」と尋ねた。
17:11 イエスはお答えになった。「確かにエリヤが来て、すべてを元どおりにする。
17:12 言っておくが、エリヤは既に来たのだ。人々は彼を認めず、好きなようにあしらったのである。人の子も、そのように人々から苦しめられることになる。」
17:13 そのとき、弟子たちは、イエスが洗礼者ヨハネのことを言われたのだと悟った。
弟子たちは、イエス様に「なぜ、律法学者たちは、まずエリヤが来るはずだと言っているのでしょうか」と尋ねました。ここで弟子たちは、「栄光の主であるあなたがもう既に来ているのであれば、メシアの前に来るはずだと言われているエリヤはどうなるのでしょうか」と尋ねているのです。
マラキ書には、「見よ、わたしは/大いなる恐るべき主の日が来る前に/預言者エリヤをあなたたちに遣わす。彼は父の心を子に/子の心を父に向けさせる。わたしが来て、破滅をもって/この地を撃つことがないように」(マラキ3:23,24)と言われています。
律法学者たちは、このマラキの預言から、まずエリヤが来るはずだと言っていたました。彼らは、エリヤがまだ来ていない以上、イエスはメシアではないと言っていたことも考えられます。この弟子たちの問いに対して、イエス様は「確かにエリヤが来て、すべてを元通りにする。言っておくが、エリヤは既に来たのだ。人々は彼を認めず、好きなようにあしらったのである。人の子も、そのように人々から苦しめられることになる」と言われました。
イエス様は、マラキ書に預言されているエリヤは既に来たと言われました。神様は、メシアに先立って、エリヤを遣わし、その道を準備させようとされましたが、人々はエリヤである洗礼者ヨハネを認めず、好きなようにあしらったのです。ヨハネは、領主ヘロデによって捕らえられ、舞を踊った娘への褒美として首をはねられてしまいました。イエス様は、それと同じように御自分も人々から苦しめられることになると言われるのです。
祈り
天の父なる神様、預言者エリヤとそれに続くイエス・キリストの到来によって、神様は救いの御業を実現してくださいました。実際にこの歴史のうちに生きて働いておられるあなたの御名を讃美いたします。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。