10:11 町や村に入ったら、そこで、ふさわしい人はだれかをよく調べ、旅立つときまで、その人のもとにとどまりなさい。
10:12 その家に入ったら、『平和があるように』と挨拶しなさい。
10:13 家の人々がそれを受けるにふさわしければ、あなたがたの願う平和は彼らに与えられる。もし、ふさわしくなければ、その平和はあなたがたに返ってくる。
10:14 あなたがたを迎え入れもせず、あなたがたの言葉に耳を傾けようともしない者がいたら、その家や町を出て行くとき、足の埃を払い落としなさい。
10:15 はっきり言っておく。裁きの日には、この町よりもソドムやゴモラの地の方が軽い罰で済む。」
イエス様は、「働く者が食べ物を受けるのは当然である」と言われましたが、使徒たちの食べ物、生活するのに必要なものは、町や村のふさわしい人によって与えられるのです。ここでの「ふさわしい人」とは、使徒たちの挨拶を受け入れる人、すなわち、使徒たちを迎え入れ、使徒たちの言葉に耳を傾ける人のことです。
イエス様は、使徒たちに、「その家に入ったら、『平和があるように』と挨拶しなさい」と言われましたが、これはユダヤ人の日常の挨拶でした。ヘブライ語で「平和」をシャロームと言いますが、ユダヤ人たちは、「シャローム」「平和があるように」と挨拶したのです。
また、「あなたがたを迎え入れず、あなたがたの言葉に耳を傾けようとしない者がいたら、その家や町を出て行くとき、足の埃を払い落としなさい」と言われました。「足の埃を払い落とす」とは、絶縁を表す身振りです。ユダヤ人は、異邦人の土地から去るとき、足の埃を払い落としたと言われています。
祈り
天の父なる神様、「シャローム」「平和があるように」という美しい挨拶がありますが、この挨拶のように平和を実現する者となることが出来ますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。