5:8 これを見たシモン・ペトロは、イエスの足もとにひれ伏して、「主よ、わたしから離れてください。わたしは罪深い者なのです」と言った。
5:9 とれた魚にシモンも一緒にいた者も皆驚いたからである。
5:10 シモンの仲間、ゼベダイの子のヤコブもヨハネも同様だった。すると、イエスはシモンに言われた。「恐れることはない。今から後、あなたは人間をとる漁師になる。」
5:11 そこで、彼らは舟を陸に引き上げ、すべてを捨ててイエスに従った。
たくさんの魚がとれたのを見て、シモン・ペトロはイエスの足もとにひれ伏して、「主よ、わたしから離れてください。わたしは罪深い者なのです」と言いました。
主イエスが、「沖へ漕ぎ出して網を下ろして漁をしなさい。」と言われたとき、ペトロは、魚がとれるはずがないと主イエスの言葉を疑っていたに違いありません。イエス様が聖書に精通した立派な人かもしれないが、ガリラヤ湖の漁に関しては自分の方が専門家だという思いもあったのでは無いでしょうか。
しかし、その専門家である漁師の目にもありえないほどの大漁になったのです。ペトロは主イエスが神から遣わされた方であるということを知らされ、「恐れることはない。今から後、あなたは人間をとる漁師になる。」と言われたときに、仕事も家族もすべてを捨てて従ったのでした。
祈り
天の父なる神様、仕事などすべてを捨てて従うということは、私たちには非常に難しいことです。私たちは安定した暮らしを望んでいますので、それを捨ててイエス様に従うという決断を迫られたとき、いろいろな言い訳を考えるものです。しかしペトロたちは、イエス様の招きに、素直に従っていきました。そして彼らはすべてを委ねて従うときに、イエス様がすべて必要なものを与えてくださることを学んでいきました。私たちもその時が来た時にあなたの招きにお応えすることが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。