8:10 知識を持っているあなたが偶像の神殿で食事の席に着いているのを、だれかが見ると、その人は弱いのに、その良心が強められて、偶像に供えられたものを食べるようにならないだろうか。
8:11 そうなると、あなたの知識によって、弱い人が滅びてしまいます。その兄弟のためにもキリストが死んでくださったのです。
8:12 このようにあなたがたが、兄弟たちに対して罪を犯し、彼らの弱い良心を傷つけるのは、キリストに対して罪を犯すことなのです。
8:13 それだから、食物のことがわたしの兄弟をつまずかせるくらいなら、兄弟をつまずかせないために、わたしは今後決して肉を口にしません。
神は唯一の神であり、私たち、神を信じる者たちを自由な者としてくださったのですが、その人たちが神殿で肉を食べているのを見て躓いてしまう弱い人たちがいる事にも配慮するようにと言われています。
食事に関することで、使徒言行録10章には次のように言われています。「10:11 天が開き、大きな布のような入れ物が、四隅でつるされて、地上に下りて来るのを見た。
10:12 その中には、あらゆる獣、地を這うもの、空の鳥が入っていた。
10:13 そして、「ペトロよ、身を起こし、屠って食べなさい」と言う声がした。
10:14 しかし、ペトロは言った。「主よ、とんでもないことです。清くない物、汚れた物は何一つ食べたことがありません。」
10:15 すると、また声が聞こえてきた。「神が清めた物を、清くないなどと、あなたは言ってはならない。」
神様は、ペトロに「神が清めた物を、清くないなどと、あなたは言ってはならない。」と言われて、以前律法で穢れた動物と言われていたものをも含めて食べるようにとお命じになりました。
これはユダヤ人も異邦人も分け隔てなく神の恵みに与ることが出来ることを教えるものでもありました。もちろん、体にとって悪いものは食べない方がよいのですが、私たちは神の意志に基づいて、自らの判断でいただくことが出来るのです。しかし、他の人を躓かせないための配慮も必要です。
祈り
天の父なる神様、あなたの御恵みによって、私たちが生きるために必要なあらゆるものを備えてくださることを感謝いたします。あなたの御心は私たちを生かすものであることを覚えて、あなたの御手のうちに生きることが出来ますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。