22:1 これらのことの後で、神はアブラハムを試された。神が、「アブラハムよ」と呼びかけ、彼が、「はい」と答えると、

22:2 神は命じられた。「あなたの息子、あなたの愛する独り子イサクを連れて、モリヤの地に行きなさい。わたしが命じる山の一つに登り、彼を焼き尽くす献げ物としてささげなさい。」

 

22:3 次の朝早く、アブラハムはろばに鞍を置き、献げ物に用いる薪を割り、二人の若者と息子イサクを連れ、神の命じられた所に向かって行った。

 

22章は、アブラハムがうけた最大の試練について記されているところです。神の約束によってようやく与えられたひとり子であるイサクを燔祭としてささげるようにという神の命令を聞いたのです。

 

神は命じられた。「あなたの息子、あなたの愛する独り子イサクを連れて、モリヤの地に行きなさい。わたしが命じる山の一つに登り、彼を焼き尽くす献げ物としてささげなさい。」

 

これを聞いたアブラハムは心が引き裂かれるような思いを抱いたのではないかと思います。しかし、アブラハムの気持ちなどは記されていません。彼は、翌朝早く、燔祭に用いる薪を割り、荷物をロバに乗せ、二人の若者と自分の子供イサクを連れて出かけたと言われています。

 

祈り

 

天の父なる神様、子供をささげるアブラハムの気持ちはどれほど大きな痛みを伴うものだったことでしょうか。ひとり子を十字架につけた時の父の思いはどれほどであったことでしょうか。しかし、それほどまでにして私たちを罪から救い出してくださったあなたの愛を感謝いたします。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。