21:33 「もう一つのたとえを聞きなさい。ある家の主人がぶどう園を作り、垣を巡らし、その中に搾り場を掘り、見張りのやぐらを立て、これを農夫たちに貸して旅に出た。

 21:34 さて、収穫の時が近づいたとき、収穫を受け取るために、僕たちを農夫たちのところへ送った。

 

 ここでイエス様はぶどう園の主人と農夫たちのお話をされていますが、このイエス様のたとえ話は、旧約聖書のイザヤ書5章に記されている「ぶどう畑の歌」を背景にしています。イザヤ書5章1節、2節には、

 

 「わたしは歌おう、わたしの愛する者のために/そのぶどう畑の愛の歌を。わたしの愛する者は、肥沃な丘に/ぶどう畑を持っていた。よく耕して石を除き、良いぶどうを植えた。その真ん中に見張りの塔を立て、酒ぶねを堀り/良いぶどうが実るのを待った。しかし、実ったのは酸っぱいぶどうであった。」と言われています。

 

 また7節には、「イスラエルの家は万軍の主のぶどう畑/主が楽しんで植えられたのはユダの人々。」と言われています。これらのみ言葉を読むとき、イエス様のたとえ話に登場する「家の主人」は「神様」のことであり、「ぶどう園」は「神の民イスラエル」であることが分かります。

 

祈り

 

天の父なる神様、ぶどう園の所有者は神様ご自身ですが、ぶどう園に象徴されているイスラエルを治めるために、あなたは農夫たちにぶどう園の管理を任せておられます。管理を任されている農夫たちは、その持ち主である神様の御心に従ってそれを治めていくことが求められています。この世界もあなたのものであり、私たちはあなたによってこの世に生かされているものです。あなたの御心に従ってこの世界を治めていくことが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。