27:64 ですから、三日目まで墓を見張るように命令してください。そうでないと、弟子たちが来て死体を盗み出し、『イエスは死者の中から復活した』などと民衆に言いふらすかもしれません。そうなると、人々は前よりもひどく惑わされることになります。」
27:65 ピラトは言った。「あなたたちには、番兵がいるはずだ。行って、しっかりと見張らせるがよい。」
27:66 そこで、彼らは行って墓の石に封印をし、番兵をおいた。
イエス様は弟子たちに、十字架の死と復活について予告されておりましたから、イスカリオテのユダを通して、祭司長たちとファリサイ派の人々も、イエス様が自分は三日後に復活すると言っていたことを聞いていたことも考えられます。
ともかく、そのことを思い出した祭司長たちとファリサイ派の人々は、ピラトに、「三日目まで墓を見張るように命令してください」と願い出るのです。彼らはもちろん、イエス様が復活されるなどとは信じておりません。彼らの心配は、弟子たちが来て死体を盗み出し、「イエスは死者の中から復活した」などと民衆に言いふらすかもしれないということだったのです。
「そうすると、人々は前よりもひどく惑わされることになる」と彼らは心配したのです。これに対して、ピラトはこう言いました。「あなたたちには、番兵がいるはずだ。行って、しっかりと見張らせるがよい」。この「番兵」は祭司長たちの兵というよりも、祭司長たちのもとにいたローマの番兵のことです。
ピラトは、祭司長たちに、「あなたたちにあずけているローマの番兵を、墓を見張らせるために用いてよろしい」との許可を与えたのです。そこで、祭司長たちは、行って、墓の石に封印をし、番兵を置いたのでした。そのようにして、祭司長たちは、弟子たちがイエス様の体を盗むことができないようにしたのです。
祈り
天の父なる神様、お墓の葬られたイエス様は、遺体が持ち出されるようなことがないように、番兵を付けて、入り口には大きな石が転がされて、封印されました。この間決して誰もお墓に入ることも近づくことも出来ないようにされました。弟子たちが来て死体を盗み出し、『イエスは死者の中から復活した』などと民衆に言いふらすような余地は全くありませんでした。このこともやがてイエス様が復活なさった事の確かさを示す証拠となりました。あなたの御業によって確かな救いが与えられていることを感謝いたします。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。