1:8 そのころ、ヨセフのことを知らない新しい王が出てエジプトを支配し、

1:9 国民に警告した。「イスラエル人という民は、今や、我々にとってあまりに数多く、強力になりすぎた。

1:10 抜かりなく取り扱い、これ以上の増加を食い止めよう。一度戦争が起これば、敵側に付いて我々と戦い、この国を取るかもしれない。」

1:11 エジプト人はそこで、イスラエルの人々の上に強制労働の監督を置き、重労働を課して虐待した。イスラエルの人々はファラオの物資貯蔵の町、ピトムとラメセスを建設した。

 

ヤコブの子供たちから広がったイスラエルの人々は、その後もたくさんの子供たちが生まれて、エジプトにおける一つの勢力と言われるような存在になっていきました。

 

ヤコブがエジプトに来てから、約400年後(創世記12:40~41、151316参照)、ヨセフのことを知らない王と訳されていますが、ヨセフのことなど気にもかけない王が出て、イスラエルの民を迫害しようとしました。

 

今日では、中国政府がウィグル族を迫害しているようなことも考えられます。多数派を占めている権力を持った人たちが、自分たちとは考え方も生き方も異なる少数派の民族を迫害することは、この歴史の中でしばしば行われてきたことでした。

 

このようなことは許されることではありませんが、この世においては権力の座にある者が、少数の弱い立場の人々を迫害し、差別し、人権をも踏みにじるようなことが起こっています。

 

祈り

 

天の父なる神様、イスラエルの民は大勢になったとはいえエジプトにおいては少数であり、迫害を受けるようになり、神を礼拝することもままならないようになっていきました。しかし、そのような彼らの苦しみや痛みをあなたは覚えてくださり、救いの御手を差し伸べてくださいました。私たちも様々な困難や苦しみを経験することがありますが、あなたの救いの御手を信じて、希望をもって歩み続けることが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。