23:31 さて、歩兵たちは、命令どおりにパウロを引き取って、夜のうちにアンティパトリスまで連れて行き、

 23:32 翌日、騎兵たちに護送を任せて兵営へ戻った。

 23:33 騎兵たちはカイサリアに到着すると、手紙を総督に届け、パウロを引き渡した。

 23:34 総督は手紙を読んでから、パウロがどの州の出身であるかを尋ね、キリキア州の出身だと分かると、

 23:35 「お前を告発する者たちが到着してから、尋問することにする」と言った。そして、ヘロデの官邸にパウロを留置しておくように命じた。

 

陰謀を企てていたユダヤ人たちは、パウロの動向を見守って機会があれば彼を殺害しようと考えていたに違いありませんが、千人隊長の命を受けて、パウロは兵隊たちに守られて総督フェリクスのもとに送られていきました。

 

この時パウロに同行した兵隊たちは、百人隊長が二人と言われていますから、およそ200人もの兵隊に守られて、パウロは総督フェリクスのもとに届けられ、ヘロデの官邸に留置されることになりました。

 

陰謀を企てていたユダヤ人たちは手も足も出なかったと思われます。しかし、この時のパウロは、「お前を告発する者たちが到着してから、尋問することにする」という総督の言葉のように、取り調べを受ける囚人という立場であり、自由に出入りするようなことは許されませんでした。

 

祈り

 

天の父なる神様、パウロはローマ帝国の兵隊たちによって陰謀を企てていたユダヤ人たちから守られました。あなたは救いの御業を実現するために、異邦人たちをも用いてくださいます。そしてユダヤ人も異邦人も主にあって同じ兄弟姉妹として共に歩むことが出来るように導いてくださることを感謝いたします。

イエス・キリストの御名によって祈ります。