7:2 わたしたちに心を開いてください。わたしたちはだれにも不義を行わず、だれをも破滅させず、だれからもだまし取ったりしませんでした。

 7:3 あなたがたを、責めるつもりで、こう言っているのではありません。前にも言ったように、あなたがたはわたしたちの心の中にいて、わたしたちと生死を共にしているのです。

 7:4 わたしはあなたがたに厚い信頼を寄せており、あなたがたについて大いに誇っています。わたしは慰めに満たされており、どんな苦難のうちにあっても喜びに満ちあふれています。

 

「わたしたちはだれにも不義を行わず、だれをも破滅させず、だれからもだまし取ったりしませんでした。」と言われています。コリントの教会の中には、パウロが金銭をだまし取ったり、人々に危害を加えたりしていると批判している人たちがいたのです。

 

パウロがこのように言うのは、コリントの教会を責めるためではなく、真実を伝えるためです。コリントの教会に対するパウロの思いは、「あなたがたはわたしたちの心の中にいて、わたしたちと生死を共にしているのです。わたしはあなたがたに厚い信頼を寄せており、あなたがたについて大いに誇っています。わたしは慰めに満たされており、どんな苦難のうちにあっても喜びに満ちあふれています。」という言葉に表されています。

 

「生死を共にする」とは、同じ信仰者として、イエス・キリストにあって共に生き、キリストにあって死に、キリストにあって復活するという事を表しています。イエス・キリストにおいて私たちは一つにされているというのです。イエス・キリストを信じて生きる者は、国籍の違いや境遇の違いなど様々な違いを超えて、キリストによって結ばれ、キリストによって守られ、キリストにあって生死を共にする者なのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、罪と死の束縛のうちにあった私たちのためにひとり子であるイエス・キリストをお遣わしくださり、罪を贖い、死ではなく死の向こうにある生命の世界に向かって生きる者としてくださる恵みを感謝いたします。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。