15:12 そのとき、弟子たちが近寄って来て、「ファリサイ派の人々がお言葉を聞いて、つまずいたのをご存じですか」と言った。

 

イエス様は、人の言い伝えを重んじていたファリサイ派の人々を批判したために、またイザヤが預言していた「口先ではわたしを敬うが、心は遠く離れている」というのはファリサイ派の人たちのことであると言われたために、ファリサイ派の人たちはそれを聞いてイエス様につまずいたのです。

 

もとの言葉(スキャンダリゾー)は「つまずく」とも「腹を立てる」とも訳すことができますが、新共同訳聖書では「つまずいた」と訳されていますが、新改訳聖書では「腹を立てた」と訳されています。文脈を考えると「腹を立てた」の方が訳としてはふさわしいでしょう。

 

ファリサイ派の人たちは、ユダヤの民衆たちも先生と呼んでいる政治的、宗教的指導者ですから、この指導者たちが腹を立てるようなことを言っているイエス様に対して、弟子たちは心配して、「ファリサイ派の人々がお言葉を聞いて、つまずいたのをご存じですか」と言ったのでした。

 

祈り

 

天の父なる神様、この世においては、たとえ間違っていたり不正を犯していてもこの世の権力者たちのいう事がまかり通ることがありますが、イエス様は、正しいことは正しい、間違っていることは間違っていると指摘しつつ、神の御心を実現していかれました。私たちもキリストに倣う生き方をしていくことが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。