7:59 人々が石を投げつけている間、ステファノは主に呼びかけて、「主イエスよ、わたしの霊をお受けください」と言った。
7:60 それから、ひざまずいて、「主よ、この罪を彼らに負わせないでください」と大声で叫んだ。ステファノはこう言って、眠りについた。
ステファノの殉教の死は、イエス・キリストの十字架における死とよく似ているように思われます。人々が石を投げつけている間、ステファノは主に呼びかけて、「主イエスよ、わたしの霊をお受けください。」と言いました。この言葉は、イエス様の十字架の言葉を思い起こさせるものです。
イエス様は十字架において、「父よ、わたしの霊を御手にゆだねます」と叫ばれました。それと同じように、ステファノも「主イエスよ、わたしの霊をお受けください。」と祈りました。それから、ステファノはひざまづいて、「主よ、この罪を彼らに負わせないでください」と大声で叫びました。
この言葉も、十字架のイエス様の言葉を思い出させるものであります。イエス様は、自分を十字架につける者たちのためにこう祈られました。「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。」このイエス様の言葉をなぞるように、ステファノは、「主よ、この罪を彼らに負わせないでください」と大声で叫んだのです。
ここでも、ステファノは、主イエスに祈っています。ステファノは、主イエスこそが、本当の裁き主であることを知っていたのです。処刑されている間も、自らの霊を主イエスにゆだね、主イエスに彼らの罪の赦しを祈り願うことによって、イエス・キリストがどのようなお方であるかを証ししたのです。
祈り
天の父なる神様、聖霊に満たされたステファノは、相手が最高法院という権力者たちであっても、彼らの罪を指摘し、彼らが罪を認めて神に立ち帰るように訴えたのでした。しかし、そのために彼は神を冒涜する者として訴えられ石打の刑に処せられたのでした。この後もキリスト教会からは多くの殉教者たちが出てくることになりましたが、キリストの福音を伝え、人々を救いに導こうとする働きがこのように続けられていることを感謝いたします。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
