7:4 それで、アブラハムはカルデア人の土地を出て、ハランに住みました。神はアブラハムを、彼の父が死んだ後、ハランから今あなたがたの住んでいる土地にお移しになりましたが、
7:5 そこでは財産を何もお与えになりませんでした、一歩の幅の土地さえも。しかし、そのとき、まだ子供のいなかったアブラハムに対して、『いつかその土地を所有地として与え、死後には子孫たちに相続させる』と約束なさったのです。
7:6 神はこう言われました。『彼の子孫は、外国に移住し、四百年の間、奴隷にされて虐げられる。』
7:7 更に、神は言われました。『彼らを奴隷にする国民は、わたしが裁く。その後、彼らはその国から脱出し、この場所でわたしを礼拝する。』
どこにでもおられる神、天地を満たしておられる神は、歴史の主でもあられます。神は、まだ子供のいなかったアブラハムに対して、彼の子孫が、外国に移住し、四百年の間奴隷にされることを。さらには、その奴隷状態から神ご自身が救い出してくださり、この場所、カナンの地で神を礼拝することを告げられました。
神が歴史の主であり、すべての事柄が、この神の御手によって支えられ、導かれていることを信じるとき、まだ実現しない事柄を、まるでもう実現しているかのように見ることができるのです。
ここで、ステファノから投げかけられている非難は、あなたたちはそのような生ける神、歴史を導いておられる神を本当に信じているのかということです。神を神殿に押し込めて、まるで何もできないかのように、考えていないかということです。
祈り
天の父なる神様、ステファノは、アブラハムからはじめて、これまで神様がイスラエルを導いてこられた事を伝え、イスラエルの人々にまことの神への信仰に生きるように教えました。人間の思いによってではなく神のみ心に従って生きることが出来ますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。