14:5 異邦人とユダヤ人が、指導者と一緒になって二人に乱暴を働き、石を投げつけようとしたとき、

 14:6 二人はこれに気づいて、リカオニア州の町であるリストラとデルベ、またその近くの地方に難を避けた。

 14:7 そして、そこでも福音を告げ知らせていた。

 

パウロとシラスは、街々を巡り歩きながらイエス・キリストの福音を宣べ伝えていきました。しかし、その行く先々でユダヤ人たちによる妨害があり、命の危険にさらされるようなこともしばしばでした。

 

それにもかかわらず、彼らが福音を宣べ伝え続けたことは、人間の思いでは考えられないことであり、この働きを神様が聖霊によって導いておられることをうかがい知ることが出来ます。

 

福音を伝えることによって迫害を受けるようになったのですから、福音を伝えることを辞めれば迫害も止むことになります。そうであれば、苦しい経験をしないためにイエス・キリストについて語ることはやめようということになりそうですが、そうはならなかったのです。これは神の恵みによって、宣べ伝える人たちが救われるばかりではなく、それを信じる人たちも真理を知るようになり、救われるようになっていくのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、あなたによって創造され育まれているのに、感謝もせず礼拝をしようともしない人間は、そのままでは罪のために裁かれて滅ぼされることになります。そのような人々が救われるために、パウロとシラスは命を懸けてでも福音を伝えたのでした。人は自分の知恵や力によっては自らを救うことは出来ません。そのことを知っているからこそ福音を伝えずにはいられなかったのです。あなたの恵みを感謝いたします。

イエス・キリストの御名によって祈ります。