5:6 あなたがたが誇っているのは、よくない。わずかなパン種が練り粉全体を膨らませることを、知らないのですか。

 5:7 いつも新しい練り粉のままでいられるように、古いパン種をきれいに取り除きなさい。現に、あなたがたはパン種の入っていない者なのです。キリストが、わたしたちの過越の小羊として屠られたからです。

 

パン種というのは、パンを発行させ膨らませていくイースト菌のことです。ここでは、パン種のたとえによって、明らかに律法を破り、一般の社会においても犯罪とされていた義理の父と不倫の関係を持っている人がいても、そのままにしているコリントの教会に早急にパン種であり不品行を行っている人を取り除くべきではないかというのです。

 

そのように教会自身を浄化していくことがなければ、パン種はさらに増え広がって問題が広がっていってしまうではないかというのです。「古いパン種をきれいに取り除きなさい。」と言われているように、パウロは、みだらな行いをしている人たちを除くことを勧めています。

 

イエス・キリストへの信仰を与えられ、神と共に生きるようになった者は、すでにイエス・キリストによる罪の贖いによってパン種を取り除かれた者なのだから、あなたがたも聖なる者として、神の御心に従って生きるようにすべきではないのかと言っているのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、この世界には様々な誘惑があり、私たち自身のうちにもさまざまな罪を犯してしまう要素を持っています。このような罪深い者ですが、あなたにお委ねして、改めつつ生きることが出来ますように。私たち自身のうちにあるパン種を取り除いていくことが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。