2:4 王は民の祭司長たちや律法学者たちを皆集めて、メシアはどこに生まれることになっているのかと問いただした。
2:5 彼らは言った。「ユダヤのベツレヘムです。預言者がこう書いています。
2:6 『ユダの地、ベツレヘムよ、/お前はユダの指導者たちの中で/決していちばん小さいものではない。お前から指導者が現れ、/わたしの民イスラエルの牧者となるからである。』」
東方の博士たちから、ユダヤ人の王の誕生の話を聴くと、ヘロデ王は、「民の祭司長たちや律法学者たちを皆集めて、メシアはどこに生まれることになっているのかと問いただし」ました。
すると、祭司長や律法学者たちは、聖書の預言を知っていましたから、メシアが生まれるのはベツレヘムであると答えます。ユダヤ人たちは、祭司長や律法学者たちのみならず、一般の民衆たちも旧約聖書をよく学んでいましたから、救い主がベツレヘムで生まれることはよくわかっていたに違いありません。
ついに約束のメシアが誕生したという知らせは、その他の多くの人々にも知らされていったと思われますが、聖書を読む限り、東方の博士に続いて多くの人々がやってきて、幼子イエスの誕生を祝福したというようなことはなかったようです。
実際に幼子イエス・キリストの誕生を覚えてやってきたのは、普段人里離れたところで羊を飼っていたわずかな羊飼いたちと、異邦人である東方の博士たちだけであったようです。
祈り
天の父なる神様、イエス・キリストの誕生を心より感謝いたします。この出来事によって、罪と死の束縛のうちにあった私たちが、イエス・キリストによって救われる道が開かれました。「道であり、真理であり、生命である」イエス・キリストと共に歩み続けることが出来ますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。