2:14 すると、ペトロは十一人と共に立って、声を張り上げ、話し始めた。「ユダヤの方々、またエルサレムに住むすべての人たち、知っていただきたいことがあります。わたしの言葉に耳を傾けてください。
2:15 今は朝の九時ですから、この人たちは、あなたがたが考えているように、酒に酔っているのではありません。

ペトロは、「ユダヤの方々、またエルサレムに住むすべての人たち」と呼びかけています。そこに集まっている人だけに限らずに、ユダヤ、エルサレムに住む全ての人たちに知っていただきたい。耳を傾けていただきたいという強い思いがこのところに表れています。

ペトロがまずしたことは「あの人たちは新しいぶどう酒に酔っているのだ」という誤解を取り除くことでした。ペトロは、今が朝の九時であるということを指摘し、酒に酔っているのではないと断言します。こんな朝早くから酔っぱらうものがいるか、ということです。

朝の九時は祈りの時間であり、敬虔なユダヤ人はその朝の祈りが終わるまでは食事を取らなかったようです。ですから、彼らが酒に酔っているはずはないのです。

祈り

天の父なる神様、聖霊が降って、弟子たちは聖霊に満たされましたが、彼らを代表してペトロは、多くの人々に知っていただきたいと説教をしました。聖霊に導かれて語る言葉は確信に満ちており、神がここに働いておられることがよくわかる内容です。私たちもあなたの導きによって、福音の恵みを多くの人々と分かち合うことが出来ますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。