10:38 一行が歩いて行くうち、イエスはある村にお入りになった。すると、マルタという女が、イエスを家に迎え入れた。
10:39 彼女にはマリアという姉妹がいた。マリアは主の足もとに座って、その話に聞き入っていた。
ベタニアは、エルサレムの近くにある町でしたが、この町にマルタとマリア、それにラザロが一緒に暮らしており、イエス様は、エルサレムに来た時などは、この家に滞在なさったようです。
マルタは姉で、マリアは妹であったと思われますが、マルタは、人々をよくもてなす人であったようです。イエス様の一行は、イエス様の他に12人の弟子たちがおりましたし、他にも幾人かの女性の弟子たちもそれに付き添っていたと思われます。
そんなにも多くの人がこの家に滞在するというのも、お世話をする大変さを感じますが、イエス様がいかれるところにはたくさんの群衆たちもそれについていくということがありました。多くの人がいましたが、マルタはそうした人々を迎え入れました。
マルタは忙しく、訪れた人たちのためにいろいろとお世話をしていましたが、マリアは主の足元に座って、その話に聞き入っていました。マリアは、イエス様が来られた時には、何よりもまずイエス様のお話に耳を傾けたいという思いが強くあったようです。
祈り
天の父なる神様、私たちの暮らしは、冷蔵庫、洗濯機、テレビ、エアコンなどが一般家庭でも普通になり、水道や電気、道路や鉄道なども整備されて、便利な世の中になりました。それではゆとりのある暮らしになっているかと言えば、むしろ忙しいと時間に追われる生活になっているようにも思われます。そうした中で何を優先していくのかが問われています。本当に大切なものを大切にして生きることが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。