22:1 さて、過越祭と言われている除酵祭が近づいていた。
22:2 祭司長たちや律法学者たちは、イエスを殺すにはどうしたらよいかと考えていた。彼らは民衆を恐れていたのである。
22:3 しかし、十二人の中の一人で、イスカリオテと呼ばれるユダの中に、サタンが入った。
22:4 ユダは祭司長たちや神殿守衛長たちのもとに行き、どのようにしてイエスを引き渡そうかと相談をもちかけた。
22:5 彼らは喜び、ユダに金を与えることに決めた。
22:6 ユダは承諾して、群衆のいないときにイエスを引き渡そうと、良い機会をねらっていた。
いよいよ過ぎ越しの祭りが始まろうとするとき、イエス様の弟子のひとりであるイスカリオテのユダが、祭司長・律法学者たちのところに行って、どのようにしてイエスを引き渡そうかと相談をもちかけました。
ユダは、祭司長・律法学者たちがイエスを殺そうと考えていることを知っていて、機会を見計らってイエスの居場所を教え、群衆たちに見つからないようにイエスを引き渡そうと相談を持ち掛けたのでした。
祭司長・律法学者たちは、渡りに船とばかりに、ユダにお金を渡し、イエスを引き渡す手はずを整えようとするのです。
すべてが、祭司長・律法学者たちの思惑通りに事は運んでいったように思われます。しかし、イエス様はこれらのすべてをあらかじめご存知の上で、彼らのなすがままに任せて、十字架に向けて歩んでいかれるのです。
祈り
天の父なる神様、イエス様は、旧約聖書に預言されていた通りの生涯を歩まれ、ベツレヘムの飼い葉おけからゴルゴダの十字架に至るまで、父なる神の御心に従い通されました。祭司長・律法学者たちの企てやユダの裏切りを悲しみをもって知りながらも、彼らの行動を阻止することなく、十字架への道を進んでいかれました。そのようにして私たちの罪をとり除く神の小羊となってくださいましたことを心より感謝いたします。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。