10:5 イエスはこの十二人を派遣するにあたり、次のように命じられた。「異邦人の道に行ってはならない。また、サマリア人の町に入ってはならない。
10:6 むしろ、イスラエルの家の失われた羊のところへ行きなさい。
10:7 行って、『天の国は近づいた』と宣べ伝えなさい。
12人の使徒たちは、イエス様によって病気を癒し悪霊を追い出す権威を与えられて派遣されました。この時、好きなようにどこにでも行きなさいというのではなく、「異邦人の道に行ってはならない。また、サマリア人の町に入ってはならない。むしろ、イスラエルの家の失われた羊のところへ行きなさい。」と言われました。
「異邦人」とは、神の民イスラエル以外の人たちのことです、また、「サマリア人」とは、サマリア地方に住む人たちで、モーセ五書だけを正典として、ゲリジム山に神殿を建ててそこにおいて礼拝を捧げていました。
ユダヤ人は、エルサレムに神殿が建てられていましたので、そこにおいて礼拝を捧げており、当時は、ユダヤ人とサマリア人はお互いに口も利かないというように仲たがいしていたようです。
先ずはユダヤ人たちに宣べ伝えるという事で、当初はこのように言われていましたが、イエス様は、実際には異邦人にも神の救いにあずかれるようにして下さいましたし、マタイによる福音書28章では次のように言われました。
イエスは、近寄って来て言われた。「わたしは天と地の一切の権能を授かっている。
「だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」(マタイによる福音書28:18~20)
神は、すべての人が救われて、真理を知るようになることを望んでおられるのです(1テモテ2:4参照)
祈り
天の父なる神様、ユダヤ人のみならず異邦人をも含めて、あなたの救いの恵みに入れてくださることを感謝いたします。あなたのお恵みに応えて生きることが出来ますようにお導きください。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。