21:8 大勢の群衆が自分の服を道に敷き、また、ほかの人々は木の枝を切って道に敷いた。

21:9 そして群衆は、イエスの前を行く者も後に従う者も叫んだ。「ダビデの子にホサナ。主の名によって来られる方に、祝福があるように。いと高きところにホサナ。」

 

「大勢の群衆が自分の服を道に敷き、また、ほかの人々は木の枝を切って道に敷いた。」と言われています。この群衆は、ガリラヤの地でイエス様がなされた力ある業、悪霊追い出しや病の癒しの業を見てきました。また、イエス様の力ある言葉、神の国の福音を聞いてきた者たちです。

 

その大勢の群衆が、自分の服を道に敷き、あるいは木の枝を切って道に敷いたのです。そして、大勢の群衆が、イエス様の前を行く者も後に従う者も、「ダビデの子にホサナ。主の名によって来られる方に、祝福があるように。いと高きところにホサナ」と叫びました。

 

ホサナとは、「救ってください」という意味ですが、ここでは歓呼の叫びとして、「万歳」といったような意味で用いられています。以前二人の盲人が、イエス様に対して「主よ、ダビデの子よ」と呼びかけたことを読みましたが、ここでは群衆がイエス様を「ダビデの子」と呼びかけているのです。

 

聖書には、約束の王がダビデの子孫から生まれることが預言されていますが、イエス様こそ、そのダビデの子、約束の王であると言うのです。ここで、群衆がどれほど理解して叫んでいるかは分かりませんが、ろばに乗ってエルサレムに入る、このお方こそ、主の名によって来られる方、主なる神が遣わしてくださった王であると彼らは言い表したのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、「ダビデの子にホサナ」と言って、イエス様を出迎える群衆たちは、後になってイエスを十字架につけろと叫ぶようにもなっていますから、この群衆たちの信仰がどれほどのものであったのかは分かりませんが、このようにして預言を成就し、救いの御業を実現してくださるあなたの恵みを感謝いたします。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。