24:3 イエスがオリーブ山で座っておられると、弟子たちがやって来て、ひそかに言った。「おっしゃってください。そのことはいつ起こるのですか。また、あなたが来られて世の終わるときには、どんな徴があるのですか。」

 

弟子たちは、イエス様がオリーブ山に座っておられるとき、次のように尋ねました。「おっしゃってください。そのことはいつ起こるのですか。また、あなたが来られて世の終わるときには、どんな徴があるのですか」。

 

ここで、弟子たちは、二つのことを尋ねています。一つは、「エルサレム神殿の崩壊がいつ起こるのか」ということです。そして、もう一つは、「イエス様が来られて世の終わるときには、どんな徴があるのか」ということです。

 

マタイによる福音書は80年頃記されたわけですから、エルサレム神殿が紀元70年に、ローマ帝国の軍隊によって滅ぼされたことを知っています。ですから、この福音書を読む読者にとっての関心は、「あなたが来られて世の終わるときは、どんな徴があるのですか」にあることがわかります。そして、それは私たちの問いでもあるのです。

 

私たちは、使徒信条でも告白されているように、イエス・キリストが、いつの日か、生きている者と死んだ者とを裁くために、再び地上に来てくださることを信じています。この世界とその歴史は、イエス・キリストの再臨によって終わりを迎える時が来るのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、この世界はいつか終わりが来ることを人々は薄々感じていると思いますが、イエス様は世の終わりが来ることを明言しておられます。世の終わりの時は、キリストの再臨によってこの世の悪が裁かれるとともに、神による救いが完成される時です。その時が来ることを覚えつつ、あなたの御心に生きることが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。