8:30 フィリポが走り寄ると、預言者イザヤの書を朗読しているのが聞こえたので、「読んでいることがお分かりになりますか」と言った。
8:31 宦官は、「手引きしてくれる人がなければ、どうして分かりましょう」と言い、馬車に乗ってそばに座るようにフィリポに頼んだ。
8:32 彼が朗読していた聖書の個所はこれである。「彼は、羊のように屠り場に引かれて行った。毛を刈る者の前で黙している小羊のように、/口を開かない。
8:33 卑しめられて、その裁きも行われなかった。だれが、その子孫について語れるだろう。彼の命は地上から取り去られるからだ。」
8:34 宦官はフィリポに言った。「どうぞ教えてください。預言者は、だれについてこう言っているのでしょうか。自分についてですか。だれかほかの人についてですか。」
8:35 そこで、フィリポは口を開き、聖書のこの個所から説きおこして、イエスについて福音を告げ知らせた。
神の霊の導きによって、ピリポはエルサレムからガザに降る道を通った時、エチオピアの宦官が旧約聖書のイザヤ書53章に記されている、メシアが苦難を受けて人々を救うという預言の個所を読んでいるのを聞きました。
宦官には、ここに記されていることの意味が分かりませんでしたが、ピリポは、「聖書のこの個所から説きおこして、イエスについて福音を告げ知らせた。」のでした。
聖書には素晴らしい神様からの救いのメッセージが記されていますが、「手引きしてくれる人がなければ、どうして分かりましょう」と言われているように、これを理解するためには手引きしてくれる人が必要なのです。
祈り
天の父なる神様、ピリポによってエチオピアの宦官に福音が宣べ伝えられ、やがてエチオピアにも教会が生まれ、この地にもキリスト教徒が多く起こされるようになっていきました。このようにして世界中に福音が宣べ伝えられ、多くの人々が真理を知ることが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。