5:31 神はイスラエルを悔い改めさせ、その罪を赦すために、この方を導き手とし、救い主として、御自分の右に上げられました。
5:32 わたしたちはこの事実の証人であり、また、神が御自分に従う人々にお与えになった聖霊も、このことを証ししておられます。」
5:33 これを聞いた者たちは激しく怒り、使徒たちを殺そうと考えた。
神様はイスラエルを選び、彼らを導いてくださいましたが、神が遣わして下さったメシアを最高法院の議員たちやユダヤ人たちが十字架につけて殺してしまったこと、イエス・キリストこそが神が遣わして下さった救い主メシアであるということを伝えると、「これを聞いた者たちは激しく怒り、使徒たちを殺そうと考えた。」と言われています。
こうしたことは、この時だけではなく、旧約時代の預言者たちを遣わしたときにも、イスラエルの指導者たちや民衆の多くの人たちは、預言者たちの言葉を聞こうとはしないで、神に頼るのではなく、時の権力者たちや人々の言葉により頼むようなあり方になってしまっていたのでした。
やがて時満ちて神の御子イエス・キリストが来られたときには、それを喜んで迎える人たちは、異邦人である東方の博士たちやわずかな羊飼いたちのような、ごくわずかな人たちでしかありませんでした。
ようやくメシアが来られたのに、それを祝う人は少なく、メシアがいよいよ救い主としての働きをなさるようになると、それを妨害し、殺害してしまいました。そして今度は、イエス・キリストに従おうとするその弟子たちをも迫害しようとしているのです。
祈り
天の父なる神様、人間の罪はなんと深いことでしょうか。あなたが私たちのためにしてくださった多くの恵みを覚えて、あなたの御恵みに応えるものとしてください。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。