6:5 一同はこの提案に賛成し、信仰と聖霊に満ちている人ステファノと、ほかにフィリポ、プロコロ、ニカノル、ティモン、パルメナ、アンティオキア出身の改宗者ニコラオを選んで、
6:6 使徒たちの前に立たせた。使徒たちは、祈って彼らの上に手を置いた。
6:7 こうして、神の言葉はますます広まり、弟子の数はエルサレムで非常に増えていき、祭司も大勢この信仰に入った。

弟子たち一同はこの提案に賛成し、信仰と聖霊に満ちている人ステファノと、ほかにフィリポ、プロコロ、ニカノル、ティモン、パルメナ、アンティオキア出身の改宗者ニコラオを選んで、使徒たちの前に立たせました。そして、使徒たちは、祈って彼らに手をおいて、この七人を食卓の奉仕へと任命したのです。

名前だけで判断は出来ない面はありますが、この七人はすべてギリシア的な名前の人たちでした。これらの七人のうち多くの人は「ギリシア語を話すユダヤ人」であったと思われます。

もともと、この七人を立てるきっかけとなったのは、ギリシア語を話すユダヤ人から苦情が出たためでした。彼らのやもめたちが軽んじられている、その問題を解決するためだったのです。ですから、分配の奉仕者、またそれを管理、監督する者の中に、「ギリシア語を話すユダヤ人」が多く選ばれたたことは、大変配慮のある選出だったと思います。

祈り

天の父なる神様、教会におけるディアコニアの働きのために奉仕者たちが選ばれました。そのようにして教会の働きがより充実したものとなり、福音宣教と共に社会の人々にも愛のわざが行われていき、社会を変革していく原動力にもなったことを感謝いたします。こうしたことによって、ローマ帝国内においての福祉や教育、医療、そして女性の働きが尊重され用いられることにもなっていきましたことは、後の社会にも大きな影響を及ぼしていきました。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。