12:23 命は食べ物よりも大切であり、体は衣服よりも大切だ。

12:24 烏のことを考えてみなさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、納屋も倉も持たない。だが、神は烏を養ってくださる。あなたがたは、鳥よりもどれほど価値があることか。

 

「命」というのは神様の領域です。人間がどんなに努力しても、命を生み出すことは出来ませんし、寿命を延ばすことも出来ません。このいのちを神が与えて下さり育んでいてくださるということが今日のみ言葉の背景にあることです。

 

エーリッヒ・フロムは、beのある文化とhaveのもつ文化というのがあると言っています。そして、現代は人びとが金をもつとか、地位を得る、人より何かをもつといった働き、機能に片寄り過ぎた結果、不幸が生じていると言っています。

 

自分が何を持っているか、獲得しているかということよりも、自分は神によって生かされている、自分の存在自体がもっと大切にされなければならないということでしょう。

 

この人は〇〇を持っているということと、この人は〇〇が出来るということが重んじられているようですが、それよりも存在自体に価値があるということ、神が創造し生かしてくださっているということを大切に覚えていきたいと思います。

 

祈り

 

天の父なる神様、イザヤ書43章4節には、「わたしの目にあなたは価高く、貴く」と言われていますが、これは私たちが〇〇が出来るから、ということではなく、存在そのものを価値ある存在として見ておられます。そのように自分自身や他の人を大切に覚えることが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。