23:10 祭司長たちと律法学者たちはそこにいて、イエスを激しく訴えた。

23:11 ヘロデも自分の兵士たちと一緒にイエスをあざけり、侮辱したあげく、派手な衣を着せてピラトに送り返した。

23:12 この日、ヘロデとピラトは仲がよくなった。それまでは互いに敵対していたのである。

 

この当時、ヘロデ・アンティパスは、正確には王ではなく領主という立場であり、イスラエルのうちのガリラヤ地方を収める領主という立場にありました。

 

けれども、過ぎ越しの祭りの時期でもあり、彼はエルサレムに来ていましたので、ローマ総督ピラトは、イエスの裁判をヘロデに任せようとして彼のもとに送ったのでした。

 

ヘロデの下では、「ヘロデも自分の兵士たちと一緒にイエスをあざけり、侮辱したあげく、派手な衣を着せてピラトに送り返した。」と言われています。また、「祭司長たちと律法学者たちはそこにいて、イエスを激しく訴えた。」と言われています。

 

裁判といっても、弁護人はおらず、一方的なものであり、いわれのない訴えや侮辱、あざけり、暴行という内容のものであったようです。

 

この間も、イエス様は、ただひたすらに耐え忍んで、彼らのなすがままにされたのでした。

 

祈り

 

天の父なる神様、イエス様は裁判にかけられ、十字架につけられたように傍から見れば思われますが、実際には、イエス様ご自身の覚悟と、父なる神に従い抜いて、律法を成就し、救い主としてのお働きを実現するために、十字架に向かっていかれたのでした。あなたの深い憐みと愛を心より感謝いたします。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。