1:13 彼らは都に入ると、泊まっていた家の上の部屋に上がった。それは、ペトロ、ヨハネ、ヤコブ、アンデレ、フィリポ、トマス、バルトロマイ、マタイ、アルファイの子ヤコブ、熱心党のシモン、ヤコブの子ユダであった。
1:14 彼らは皆、婦人たちやイエスの母マリア、またイエスの兄弟たちと心を合わせて熱心に祈っていた。

彼らは都エルサレムに入ると、泊まっていた家の上の部屋に上がりました。二階の部屋に上がったわけです。二階の部屋というのは、それだけ天に近かったためか、律法の研究や祈りの場として用いられたと言われています。

ここで、再び使徒たちの名前が記されています。ルカによる福音書の6章に、イエス様が、弟子たちの中から、十二人を選んで使徒と名付けられたことが記されていました。その名前をもう一度ルカはこの所に記しています。

この使徒言行録のリストには、十一人の名前しか記されていません。イエス様を裏切ったイスカリオテのユダは、イエス様を裏切ったのち自殺してしまいましたのでイスカリオテユダの名がないのです。

この11人は、イエス様が選んだ使徒たちでした。イエス様の逮捕、十字架の死によって、使徒たちはちりぢりになり、解散してしまったのではなくて、一つの集団として存続していました。復活されたイエス様が彼らの前に現れてくださったゆえに、使徒たちは依然として一つの群れとしてエルサレムに留まり続けていたのです。

ルカによる福音書22章32節で、イエス様は十字架につけられる前に、「シモン、シモン、サタンはあなたがたを、小麦のようにふるいにかけることを神に願って聞き入れられた。しかし、わたしはあなたのために、信仰が無くならないように祈った。だから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」と言われました。

そして、そこには、婦人たちやイエスの母マリア、またイエスの兄弟たちもいたのであります。この婦人たちは、ガリラヤの地からイエス様に仕え、自分の持ち物を出し合ってイエス様ご一行の奉仕していた婦人たちです。彼女たちはイエス様の十字架の死、葬りの目撃者でもありました。

祈り

天の父なる神様、イエス様が十字架につけられる時、サタンは弟子たちを小麦のようにふるいにかけることを願って聞き入れられたために、その時はイエス様を見捨てて逃げてしまうようなものでしたが、イエス様は弟子たちのために信仰がなくならないように祈られました。そして私たちの信仰がなくならないようにも祈っていてくださる恵みを感謝いたします。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。