6:16 「断食するときには、あなたがたは偽善者のように沈んだ顔つきをしてはならない。偽善者は、断食しているのを人に見てもらおうと、顔を見苦しくする。はっきり言っておく。彼らは既に報いを受けている。
6:17 あなたは、断食するとき、頭に油をつけ、顔を洗いなさい。
6:18 それは、あなたの断食が人に気づかれず、隠れたところにおられるあなたの父に見ていただくためである。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父が報いてくださる。」
断食とは、「一定の期間、食事を取らないこと」です。イエスさまは、「断食するときには、あなたがたは偽善者のように沈んだ顔つきをしてはならない。偽善者は、断食しているのを人に見てもらおうと、顔を見苦しくする。はっきり言っておく。彼らは既に報いを受けている。」と言われました。
少し前の6章1節では、「見てもらおうとして、人の前で善行をしないように注意しなさい。さもないと、あなたがたの天の父のもとで報いをいただけないことになる」と言われました。
「偽善者」と訳されている言葉の元々の意味は「役者」という意味です。ファリサイ派の人々は、断食しているのを人に見てもらおうとして、顔を見苦しくすることにより、信心深い自分を演じていたのです。
1サムエル記16章7節には「人はうわべを見るが、主は心を見る」と言われています。外見をきれいに装ってもない面が穢れているなら意味がありません。内面を清められていくことを大切にしていきたいものです。
祈り
天の父なる神様、偽善者のようにではなく、まごころからあなたに喜ばれるような考えや働きをすることが出来ますようにお導きください。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。