22:27 食事の席に着く人と給仕する者とは、どちらが偉いか。食事の席に着く人ではないか。しかし、わたしはあなたがたの中で、いわば給仕する者である。

22:28 あなたがたは、わたしが種々の試練に遭ったとき、絶えずわたしと一緒に踏みとどまってくれた。

22:29 だから、わたしの父がわたしに支配権をゆだねてくださったように、わたしもあなたがたにそれをゆだねる。

22:30 あなたがたは、わたしの国でわたしの食事の席に着いて飲み食いを共にし、王座に座ってイスラエルの十二部族を治めることになる。」

 

奴隷制が普通におこなわれていた時代には、奴隷を使っている家では、奴隷が食事を作り、主人がそれをいただくという生活が一般的でした。このような家では食事の席につく人の方が偉いと考えられていたでしょう。

 

しかし、そのような時代にあって、イエス様は、給仕する者、僕のようにして人々に仕える生涯を送られたのです。

 

イスカリオテのユダは、イエス様を裏切ってしまいましたが、それ以外の弟子たちは、いずれもイエス様に聞き従い、この後この世の生涯を終える時まで信仰を貫き、最後には殉教の死を遂げていったと言われています。

 

そのような弟子たちに対して、イエス様は、「わたしの父がわたしに支配権をゆだねてくださったように、わたしもあなたがたにそれをゆだねる。あなたがたは、わたしの国でわたしの食事の席に着いて飲み食いを共にし、王座に座ってイスラエルの十二部族を治めることになる。」と言われました。

 

祈り

 

天の父なる神様、誰が一番偉いのかと議論し合うような弟子たちでしたが、またイスカリオテのユダのみならず、イエス様が十字架につけられる時にはその場を逃げ出してしまうような弟子たちでしたが、彼らを忍耐強く導き、迫害の中にあっても勇敢に信仰を守り続ける者としてくださいました。私たちも生涯あなたによって与えられている希望を持って信仰をもって生きる者とならせてください。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。