23:32 ほかにも、二人の犯罪人が、イエスと一緒に死刑にされるために、引かれて行った。
23:33 「されこうべ」と呼ばれている所に来ると、そこで人々はイエスを十字架につけた。犯罪人も、一人は右に一人は左に、十字架につけた。
23:34 〔そのとき、イエスは言われた。「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。」〕人々はくじを引いて、イエスの服を分け合った。
十字架刑というのは非常に残酷な処刑方法であるために、当時ではローマ市民に対しては行われず、極悪人と言われる者のみが十字架につけられたのでした。イエス様の他に二人の犯罪人も十字架につけられました。
イザヤ書53章には、イエス様の十字架の出来事について次のように預言されています。「彼が担ったのはわたしたちの病/彼が負ったのはわたしたちの痛みであったのに/わたしたちは思っていた/神の手にかかり、打たれたから/彼は苦しんでいるのだ、と。
彼が刺し貫かれたのは/わたしたちの背きのためであり/彼が打ち砕かれたのは/わたしたちの咎のためであった。彼の受けた懲らしめによって/わたしたちに平和が与えられ/彼の受けた傷によって、わたしたちはいやされた。」(イザヤ53:4~5)
十字架につけられた時、イエス様は、ご自分を十字架につけた人たちに対して次のように言われました。「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。」「彼が刺し貫かれたのは/わたしたちの背きのためであり/彼が打ち砕かれたのは/わたしたちの咎のためであった。」という事実を、私たちは改めて自分自身のこととして覚え、受け止めていきたいと思います。
祈り
天の父なる神様、私たちの最大の敵はローマ帝国でもなければ、この世の権力者でもありません。彼らを操り動かしているサタンであり、私たち自身のうちにある罪と死の現実です。この敵に対して、私たちはなすすべがありませんが、神の御子がひととしてこの世に生まれ、十字架の死によって罪の贖いを実現してくださいました。「父よ、彼らをお赦しください」というみ言葉を私たちの内に実現してくださったことを感謝いたします。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。