20:17 イエスはエルサレムへ上って行く途中、十二人の弟子だけを呼び寄せて言われた。
20:18 「今、わたしたちはエルサレムへ上って行く。人の子は、祭司長たちや律法学者たちに引き渡される。彼らは死刑を宣告して、
20:19 異邦人に引き渡す。人の子を侮辱し、鞭打ち、十字架につけるためである。そして、人の子は三日目に復活する。」
ここには三度目のイエス様の死と復活の予告が記されています。最初に、イエス様が御自分の死と復活について予告されたのはペトロの信仰告白の後でした。ペトロの「あなたはメシア、生ける神の子です」との信仰告白を受けたときから、イエス様は御自分が必ずエルサレムに行って、長老、祭司長、律法学者たちから多くの苦しみを受けて殺され、三日目に復活することになっている、と弟子たちに打ち明け始められたのです。
イエス様は御自分の死と復活を予告することによって、御自分がどのようなメシア、救い主であるかを弟子たちに教えられたのです。そして再度、イエス様はガリラヤを去り、エルサレムのあるユダヤ地方に行く前に、「人の子は人々に引き渡されようとしている。そして、殺されるが三日目に復活する」と言われたのです。
今日の御言葉では、イエス様はエルサレムへ上って行く途中、十二人の弟子だけを呼び寄せて言われました。「今、わたしたちはエルサレムへ上って行く。人の子は、祭司長たちや律法学者たちに引き渡される。彼らは死刑を宣告して、異邦人に引き渡す。人の子を侮辱し、鞭打ち、十字架につけるためである。そして、人の子は三日目に復活する」。イエス様がこのように少なくとも三度御自分の死と復活を予告されたこと、それはイエス様が、必ず起こることで、救いの御業を行うためには避けて通ることが出来ない事なのだと自覚しておられたということです。
祈り
天の父なる神様、「人の子を侮辱し、鞭打ち、十字架につけるためである。そして、人の子は三日目に復活する。」これは父なる神の御心であり、これ以外に人を救いうる道がないことを知りつつ、重大な覚悟をもってイエス様はこの世に人としてお生まれになりました。大きな犠牲を払って、私たちを憐み、この御業を実現してくださった恵みを感謝いたします。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。