9:12 日が傾きかけたので、十二人はそばに来てイエスに言った。「群衆を解散させてください。そうすれば、周りの村や里へ行って宿をとり、食べ物を見つけるでしょう。わたしたちはこんな人里離れた所にいるのです。」
9:13 しかし、イエスは言われた。「あなたがたが彼らに食べ物を与えなさい。」彼らは言った。「わたしたちにはパン五つと魚二匹しかありません、このすべての人々のために、わたしたちが食べ物を買いに行かないかぎり。」
多くの群衆が集まってきてイエス様のお話を聞いていましたが、日が傾いてきたので、弟子たちはイエス様に、「群衆を解散させてください。そうすれば、周りの村や里へ行って宿をとり、食べ物を見つけるでしょう。わたしたちはこんな人里離れた所にいるのです。」と進言しました。
人里離れたところでもあり、非常に多くの人たちがそこに来ていましたから、この弟子たちの申し出は当然のものと思われます。
しかし、この時イエス様は弟子たちに言われたことは、「あなたがたが彼らに食べ物を与えなさい。」という言葉でした。予期しないイエス様のお言葉に、弟子たちは、「わたしたちにはパン五つと魚二匹しかありません、このすべての人々のために、わたしたちが食べ物を買いに行かないかぎり。」と答えました。
イエス様に対する弟子たちの応対は、人間の常識で考えれば当然のことと思われます。しかし、人の思いを超えた主イエスの御業がこの後行われていくのです。
祈り
天の父なる神様、神の御子イエス・キリストがこの世に来られたことは、私たちにとって画期的なことでした。人間の努力や常識によっては、決して罪に対しても死に対しても解決のないままでした。私たちに救い主をお送りくださったことを心より感謝いたします。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。