1:12 使徒たちは、「オリーブ畑」と呼ばれる山からエルサレムに戻って来た。この山はエルサレムに近く、安息日にも歩くことが許される距離の所にある。
「使徒たちは、『オリーブ畑』と呼ばれる山からエルサレムに戻ってきた」と記されています。ここに「使徒たち」とありますけども、元の言葉では「彼ら」と記されています。
「使徒たちは」とありますが、この所は、元の言葉を見ると「彼ら」と記されているのです。つまり、復活のイエス様が天へと上がられたのを目撃したのは、使徒たちだけに限られないということです。
復活の主イエスが、「十一人とその仲間」に現れてくださったように、イエス様が天へと上げられるのを、仲間たちも目撃したのです。そのことは、後にマティアという人が使徒に加えられることからも明かであります。
彼らは、「オリーブ畑」と呼ばれる山からエルサレムに戻って来た、と記されていますから、イエス様が天に上げられたのは「オリーブ畑」と呼ばれる山であったことが分かります。続けて「この山はエルサレムに近く、安息日にも歩くことが赦される距離のところにある」と説明されています。
これは、イエス様が安息日、つまり土曜日に天へと上げられたということではなくて、オリーブ山とエルサレムはそれほど近かったということを教えているのです。安息日にも歩くことがゆるされる距離は、およそ900メートルと言われますから、それほど近かったということです。
祈り
天の父なる神様、聖書のみ言葉は架空の出来事を記しているのではなく、実際にそれを目撃し、神の導きによって心を動かされた人たちを用いて記されました。私たちはこのみ言葉によってあなたの救いの御業を知らされ、信仰に生きる者とすぁれていることを感謝いたします。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。