2:36 また、アシェル族のファヌエルの娘で、アンナという女預言者がいた。非常に年をとっていて、若いとき嫁いでから七年間夫と共に暮らしたが、
2:37 夫に死に別れ、八十四歳になっていた。彼女は神殿を離れず、断食したり祈ったりして、夜も昼も神に仕えていたが、
2:38 そのとき、近づいて来て神を賛美し、エルサレムの救いを待ち望んでいる人々皆に幼子のことを話した。
ヨセフとマリアと幼子イエスは、エルサレムにいる間に女預言者アンナにも出会うことが出来て、この預言者によって「エルサレムの救いを待ち望んでいる人々皆に幼子のことを」告げられました。彼女自身が切にエルサレムの救いを待ち望み、メシアが来ることを待ち望んでいたことは間違いありません。
このころも、イスラエルのみならず世界全体が男性中心の社会となっていましたが、聖書を読むと、実に多くの女性たちが、神様の救いの御業の実現のために働いていたことが分かります。
アンナは、もうすでに84歳になっておりましたが、「神殿を離れず、断食したり祈ったりして、夜も昼も神に仕えていた」と言われています。
夫と別れてからは、献身者としてのころの生涯を神に捧げようとしたのでしょう。そして神様は彼女にメシアとの出会いの時を与えて下さいました。
祈り
天の父なる神様、あなたの約束は必ず実現することが聖書とこの世界の歴史をもって明らかにされていますが、そのためにあなたは多くの人々を用いてくださいました。女性の預言者であるアンナによって神の救いを待ち望む人々に幼子のことを語らせてくださいました。私たちもあなたの救いの御業実現のために協力できるものとされていることを感謝いたします。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。