9:27 ファラオは人を遣わし、モーセとアロンを呼び寄せて言った。「今度ばかりはわたしが間違っていた。正しいのは主であり、悪いのはわたしとわたしの民である。

9:28 主に祈願してくれ。恐ろしい雷と雹はもうたくさんだ。あなたたちを去らせよう。これ以上ここにとどまることはない。」

9:29 モーセは言った。「町を出たら、早速両手を広げて主に祈りましょう。雷はやみ、雹はもう降らないでしょう。あなたはこうして、大地が主のものであることを知るでしょう。

9:30 しかし、あなたもあなたの家臣も、まだ主なる神を畏れるに至っていないことを、わたしは知っています。」

9:31 亜麻と大麦は壊滅した。大麦はちょうど穂の出る時期で、亜麻はつぼみの開く時期であったからである。

9:32 小麦と裸麦は壊滅を免れた。穂の出る時期が遅いからである。

 

雷と雹の災いによって、エジプトの王様は、「今度ばかりはわたしが間違っていた。正しいのは主であり、悪いのはわたしとわたしの民である。」と認め、イスラエルがエジプトを出ていく許可を与えます。

 

モーセは、これまでも繰り返し、エジプトの王様が許可するという言葉を語りながら、災いが過ぎ去るとイスラエルを行かせないという態度を繰り返してきたことを覚えて、エジプトの王様から解放の言葉を聞いてもすぐには信用できませんでした。

 

それで町を出てから、神にこの災いが過ぎ去るようにお願いしました。「亜麻と大麦は壊滅した」と言われていますから、かなりの雹が降ったと思われます。ヨハネの黙示録を読むと、ここに出てくる災いと人々のかたくなな態度は、世の終わりの時の多くの人々の態度とも重ね合わせてみることが出来ます。終わりの時に備えて、素直に主のみ言葉に聞き従う者でありたいと思います。

 

祈り

 

天の父なる神様、災いが下され、それが神からのものであることが分かっていても悔い改めようとしない人間のかたくなさは、私たちの内にもあるものではないかと思います。そんな傲慢な心が打ち砕かれて、心から悔い改めて主の前にひれ伏すことが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。