キリスト・イエスの僕であるパウロとテモテから、フィリピにいて、キリスト・イエスに結ばれているすべての聖なる者たち、ならびに監督たちと奉仕者たちへ。わたしたちの父である神と主イエス・キリストからの恵みと平和が、あなたがたにあるように。フィリピ1:1~2

フィリピの教会はヨーロッパで最初に創設されたキリスト者の共同体であり、しかもパウロの宣教に由来するものでした(使徒言行録16:11-40)。ですから、パウロはフィリピの共同体に非常に強い愛着を抱いていたことがうかがえます。

フィリピの教会では全員が物心両面でパウロをバックアップしていました(『使徒言行録』20:33-35、コリントの信徒への手紙二11:7-12:2、テサロニケの信徒への手紙二3:8参照)。

「恵みと平和があなた方にあるように」という表現はほかにも、ガラテヤ1章3節、エフェソ1章2節、1テサロニケ1章1節にも記されています。神の恵みと平和は、神様によって与えられる賜物です。私たちはこのフィリピの信徒への手紙全体を通して、恵みと平和をよく理解し、把握し、実感してこそ、真の喜びとはなにかが分かってくるのです。

祈り

天の父なる神様、あなたが与えてくださる恵みと平和を、実感をもって覚えることができますように。神が与えてくださる恵みと平和がこれを読んでおられる皆様の上に豊かにあるように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。