3:7 ヨハネは、ファリサイ派やサドカイ派の人々が大勢、洗礼を受けに来たのを見て、こう言った。「蝮の子らよ、差し迫った神の怒りを免れると、だれが教えたのか。
3:8 悔い改めにふさわしい実を結べ。
3:9 『我々の父はアブラハムだ』などと思ってもみるな。言っておくが、神はこんな石からでも、アブラハムの子たちを造り出すことがおできになる。
バプテスマのヨハネは、ファリサイ派やサドカイ派の人たちに対して、「蝮の子らよ、差し迫った神の怒りを免れると、だれが教えたのか。悔い改めにふさわしい実を結べ。『我々の父はアブラハムだ』などと思ってもみるな。」と厳しい言葉を語りました。
ファリサイ派の人々は、律法を忠実に守ろうとした人たちであり、サドカイ派の人々は、裕福な祭司階級で、いずれもユダヤの宗教・政治の指導者たちでした。そして権力者でもありましたが、ヨハネは、彼らを「蝮の子ら」と呼び、彼らが真心から悔い改めて神に立ち返るようにと訴えたのでした。
彼らは、自分たちが血縁に基づいたアブラハムの子孫だから神の裁きを受けることはないと考えていましたが、ヨハネは、血縁によるアブラハムの子孫であっても、まことの悔い改めと信仰の心を持たないものは神の裁きを受けることを伝えたのです。
祈り
天の父なる神様、自らの力や知恵によっては罪と死の束縛から逃れることのできない私たちのために救い主イエス・キリストをお送りくださりありがとうございます。あなたは外見ではなく心をご覧になられるお方です。血筋によってではなく、あなたへの悔い改めと信仰によって、罪を赦し、復活の命を与えてくださいます。まことの信仰をもってあなたの恵みのうちを歩み続けることが出来ますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。