3:1 そのころ、洗礼者ヨハネが現れて、ユダヤの荒れ野で宣べ伝え、
3:2 「悔い改めよ。天の国は近づいた」と言った。
「そのころ」とありますが、これはルカによる福音書によれば、「皇帝ティベリウス治世の第１５年」と言われていますから、起源３０年頃であったと考えられます。（ルカによる福音書３章１節）
マタイによる福音書では、初めの方で旧約時代からのつながりを示す系図に続いてイエス・キリストの誕生の頃のことが記されましたが、いよいよ３章からは、実際に救い主としての働きを行っていかれたことが記されていくのです。
イエス・キリストに先立って、バプテスマのヨハネが、「悔い改めよ。天の国は近づいた」というメッセージを人々に語ったことが記されています。これはヨハネの宣教を要約した言葉です。
この当時、多くの人々は神のもとから離れていましたが、ヨハネは、イエス・キリストが来られるのに先立って、人々に「悔い改める」ことを求めました。自らの罪を認めて神に立ち返ることを求めたのです。
約束のメシアが誕生され、いよいよ公生涯としてのお働きをなさいますので、「天の国・神の国は近づいた」のです。この時、人々に求められていることは、罪を悔い改めて神に立ち返ることです。
祈り
天の父なる神様、今の私たちの時代も闇が世界を覆っており、天の国は近づいています。罪の中にある人々は救い主を必要としています。そのようなひとりひとりが、そして私たち自身も真心から罪を悔い改めてあなたのもとに歩み続けることが出来ますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
