25:24 ところで、一タラントン預かった者も進み出て言った。『御主人様、あなたは蒔かない所から刈り取り、散らさない所からかき集められる厳しい方だと知っていましたので、
25:25 恐ろしくなり、出かけて行って、あなたのタラントンを地の中に隠して/おきました。御覧ください。これがあなたのお金です。』
25:26 主人は答えた。『怠け者の悪い僕だ。わたしが蒔かない所から刈り取り、散らさない所からかき集めることを知っていたのか。
25:27 それなら、わたしの金を銀行に入れておくべきであった。そうしておけば、帰って来たとき、利息付きで返してもらえたのに。
25:28 さあ、そのタラントンをこの男から取り上げて、十タラントン持っている者に与えよ。
25:29 だれでも持っている人は更に与えられて豊かになるが、持っていない人は持っているものまでも取り上げられる。
25:30 この役に立たない僕を外の暗闇に追い出せ。そこで泣きわめいて歯ぎしりするだろう。』」
五タラントンと二タラントンを預かった僕は、早速、商売をして、同じ金額のタラントンをもうけたのですが、一タラントンあずかった僕は、出て行って、穴を堀り、主人の金を隠しておきました。この僕は、主人の期待に応えることなく、主人から預かったタラントンを用いることをしなかったのです。
彼には一タラントンを用いて商売をして、儲けるという発想はなく、ただそのままにしておいたのです。なぜ、この僕は、先の二人の僕のように、商売をしてもうけなかったのでしょうか?それは、この僕が主人を厳しい方として恐れていたからです。
24節にこう記されています。「御主人様、あなたは蒔かない所から刈り取り、散らさない所からかき集められる厳しい方だと知っていましたので、おそろしくなり、出かけて行って、あなたのタラントンを地の中に隠しておきました。御覧ください。これがあなたのお金です」。
この僕は、神様に対して悪い感情を持っていたこともあって、タラントン、すなわち神様から与えられたもの(体や賜物、財産など)を神様のために用いようとはしませんでした。そのような僕に対して、主人はこう言います。「怠け者の悪い僕だ」。そして、僕が言うところの、蒔かない所から刈り取り、散らさない所から集める方として、この僕に、「それなら銀行に入れておくべきであった」と言われました。
主人は、自分に委ねられたタラントを地に埋めて用いようとしなかったこの人から一タラントンを取り上げ、十タラントン持っている者に与えたうえで、この役に立たない僕を外の暗闇に放り出すように命じられました。
祈り
天の父なる神様、聖書には、終わりの時には、祝福にあずかる者と裁かれるものがあることを明白に教えられています。あなたが願っておられることは、私たちがイエス・キリストにあって救われることです。主と共にその恵みの内を歩み続けることが出来ますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。