兄弟たち、わたしたちの労苦と骨折りを覚えているでしょう。わたしたちは、だれにも負担をかけまいとして、夜も昼も働きながら、神の福音をあなたがたに宣べ伝えたのでした。あなたがた信者に対して、わたしたちがどれほど敬虔に、正しく、非難されることのないようにふるまったか、あなたがたが証しし、神も証ししてくださいます。1テサロニケ2:9~10

使徒言行録18章3節を見ると、パウロは天幕造りの仕事をしていたことが分かります。彼の主な仕事は福音を伝えることですが、初代の教会はまだ経済的に豊かではありませんでしたから、彼は諸教会の方々に気を使って、自らの生計を支えながら、宣教の働きをしていきました。

この時代の教会は迫害下にある教会でしたから、仕事を失ったり、家族と離れ離れになったり、病気やケガに見舞われる人もあり、しかもその中で、教会内外の困窮している人たちに援助の手を差し伸べることもありました。エルサレム教会が困窮しているのをみて、パウロは各地の教会に呼び掛けて募金を募り、エルサレム教会を支援することもありました。

パウロは、テサロニケ滞在中に、テサロニケを訪れる直前に立ち寄ったフィリピの教会から経済的な援助を受けていますが、これは例外的なことでした。様々な困難がある中で、神はその必要のすべてを満たしてくださったのでした。

祈り

天の父なる神様、私たちもパウロのように「敬虔に、正しく、非難されることのないようにふるまう」ことができますように。あなたが私たちの言動を守り導いてください。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。