施すべき相手に善行を拒むな/あなたの手にその力があるなら。
出直してくれ、明日あげよう、と友に言うな/あなたが今持っているなら。
箴言3:27~28
マザー・テレサは、インドのカルカッタで奉仕をしているとき、貧しい人たちを助けるようにとの神の声を聴いて、貧しい人たちを支援する働きを始めました。インドにはカースト制度がありましたから、特に下層階級の人たちは職に就くこともできず、病気になってもそのままで路上で暮らしている人たちがたくさんおられたようです。
貧しい人たちは、病気になっても病院に行くことも出来ず、自分の住む住居さえも持つことが出来ませんでしたが、マザー・テレサたちの建てた「死を待つ人の家」に行くと、温かいおもてなしを受けて、表情も心も穏やかになって死を迎えるようになったと言われています。
私たちの国では、路上で暮らしている人を見かけることはあまりありませんが、私たち周囲には助けを必要としている人たちがたくさんおられるのではないでしょうか。罪とは、悪いことをしてしまうことだけではありません。助ける必要がある人がいるのに、またその力があるのに助けようとしなかったことも神の前における罪といえます。
しかし、マザー・テレサのような働きが出来る人はそれほど多くはいないというのが実情ではないでしょうか。しかし、「施すべき相手に善行を拒むな」という主の御心を覚えつつ、私たちが出来ることをしていきたいと思います。
祈り
天の父なる神様、主イエスは、貧しい人たちや病気の人、障害を持っている方々などをよくお訪ねして癒されたことが福音書には記されています。今日のみ言葉が教えていることを主イエスはそのままに実践しておられたことがわかります。イエス様のように、あなたの御心に近づくものでありますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。