3:9 では、どうなのか。わたしたちには優れた点があるのでしょうか。全くありません。既に指摘したように、ユダヤ人もギリシア人も皆、罪の下にあるのです。

 3:10 次のように書いてあるとおりです。「正しい者はいない。一人もいない。

 3:11 悟る者もなく、/神を探し求める者もいない。

 3:12 皆迷い、だれもかれも役に立たない者となった。善を行う者はいない。ただの一人もいない。

 

神様から見るならば、「正しい者はいない。一人もいない。」といわれているのです。マザー・テレサはノーベル平和賞を取得して、多くの人々から慕われていた人ですが、彼女自身、自分のうちにはぬぐい得ない罪があると告白しています。

 

「あの人は立派な人だ」と思えるように見える人でも、神の前には罪があり、それゆえに死を経験しているのです。人類史上「死」を経験しない人はいないということは、神の前に正しい人は一人もいないということを証明していることなのです。

 

「善を行う者はいない。ただの一人もいない。」という言葉は、非常に強い言葉にも聞こえるのではないでしょうか。今でも善を行う人は至る所におられます。けれどもそのすべては神の支えと導きがあったればこそ出来ることではないでしょうか。神の介入なしには、私たちは何の善もなしえないということをここで述べているのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、「正しい者はいない。一人もいない。」と言われているように、あなたの基準に照らしてみるならば、正しいものは一人もいないという現実があります。けれどもそのような闇に包まれた現実を全く新しい現実へと変えてくださるあなたの恵みを感謝いたします。

イエス・キリストの御名によって祈ります。